2012年5月10日木曜日

トラクター


ユニバーサル・ジョイント


ユニバーサル・ジョイントは、トラクタからの動力を作業機に伝達させるもので、右図のような普通形ジョイントと、普通型よりユニバーサルの有効角度の多い広角ジョイントなどがある。ともに2つのシャフト(ジョイント)をオスメスに分かれ伸縮するようになっている。

シャフト部は一般に細かいスプラインになっていて、決まった位置でしか入らないようになっている。他、広角ジョイントなど角パイプ状のものなどがある。
位置が分からないものは、右図のようにオスメス両方のジョイントを同じ向きにする。
そして、シャフト内に泥が混入しないように黄色い保護カプラで保護されている。
ユニバーサル部は十字に動く特殊ベアリングになっていて、グリスによって保護されている。広角ジョイントはPTO軸側シャフトに十字ベアリングを2つ取り付け、その名の通り広角に対応できるようになっている。


13高速伝送を駆動する方法

ユニバーサル・ジョイントは取り付けた状態で脱落や破損を防ぐため、一般に中央のオスメス重なり寸法は1番伸びた状態で約100~150mm以上、一番縮んだ状態で両先端部の隙間寸法が20~30mm以上あるのが理想である。
そして、作業機によっては上げたときにユニバーサル部が無理をして破損に繋がる恐れがあるので、ユニバーサル部が約30°以上にならないように上げ高さ規制をかける。つまり、ポジション・レバーを最上位にして音がうるさい場合は、機械的に無理をしているということなので、異常な音がでる高さまで作業機を上げないことである。

■脱着の仕方


リトルフォールズ、ミネソタ州のRVディーラー

ユニバーサル・ジョイントの脱着は必ず、水平な場所で作業機を地面に降ろした状態で行う。PTO軸側、PIC側どちらでも良いが、まず片方をロック・ピンを押しながら奥へ入れ、反対側をロック・ピンを押しながら引き抜く。そして、同様にもう片方を引き抜く。
十分に油を両軸、シャフト部回りに注してから行うと比較的に外し易いが、普段ロータリしか使わない人は余程外すことがないので、そのため膠着して手で外せないことが多い。その場合は叩き難いが、ハンマなどで叩きながら外す他ない。
また、どうしても外れない場合はロータリをユニバーサル・ジョイントが付いたまま外すと、オスとメスに分かれて抜けるのでロータリを外す。

その後、オスとメスのスプラインを入れるには右図のように、スプラインの一箇所が繋がっている箇所どうしを合せて入れる。


ここで、iは、国際的なディーゼルエンジンを購入することができます

取り付けるときも同様に、どちらか片方からロック・ピンを押しながらロック位置よりさらに奥へ入れ、反対側をロック・ピンを押しながら入れてロック・ピンがロックするところを確認する。そして、もう片方をロックする位置まで下げる。
脱着は寸法に余裕があるものは、当然ながら初めにロック位置より奥まで入れる必要はない。

取り付け側の指定は、普通ジョイントはどちらに入れてもさほど問題はないが、広角ジョイントはPTO軸側に広角側を取り付ける。
原則、保護カプラに取付側の指定シールが示されているのでその通りにする。


ユニバーサル部(十字ベアリングのグリス・ニップル)には十分にグリスを注入し、シャフト部はメス側の穴を特に灯油などできれいに掃除し同様にグリスを塗布して組み込む。
保護カプラは、回転部の玉が無くなりあまり役目を果たさなくなることが多いので、その分定期的にユニバーサル・ジョイントを外し、掃除とグリス注入をするようにする。尚、右図は保護カプラが付いていない状態である。
ユニバーサル・ジョイントは新品で購入すると結構高価なものなので、グリス・アップすることは磨耗、破損を防げる意味でとても大事である。



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