新エネルギー導入のQ&A
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1 新エネルギーとは
(1) どうして新エネルギーの導入が必要なの?
(2) 新エネルギーの種類にはどういうものがあるの?
(3) 新エネルギー導入にあたっての課題はありますか?
(4) 太陽光発電などの電気をそのまま家庭で利用することができるのですか?
(5) 新エネルギーの導入に向けて私たち住民に何ができるの?
2 太陽光発電について
(1) どうやって太陽の光から電気を作ることができるの?
(2) 雨や曇りの日は発電できますか?
(3) 太陽光発電システムはどのような装置で構成されていますか?
(4) 屋根や壁に太陽光発電を組み込むことはできませんか?
(5) 維持・メンテナンスについて教えて下さい
(6) 太陽光発電でどのくらいの電気を作り出すことができますか?
(7) 発電しても使わなかった電気はどうなるのですか?
(8) 太陽光発電システムを設置するにはどのくらいの費用が必要ですか?
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3 太陽熱利用について
(1) 太陽熱利用システムの仕組みについて教えてください
(2) 太陽の熱だけで、高い温度のお湯が作れるのですか?
(3) どのくらいの燃料を節約できますか?
(4) 国の助成制度について教えて下さい
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4 風力発電について
(1) 風力発電の仕組みについて教えてください
(2) 風力発電を導入するメリットは何ですか?
(3) 大型の風車を建てるには、どのような場所が適していますか?
(4) 実際に大型の風車を見てみたいのですが
(5) 自宅に小型風車を建てて発電することは出来ますか?
(6) 市街地に風力発電装置を設置して、騒音は大丈夫ですか?
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5 中小水力発電について
(1) 中水力発電とは、どのようなものをいうのですか?
(2) 特に、小水力発電が注目されているのですか?
(3) 誰でも河川や用水を利用して水力発電を行うことができるのですか?
(4) 現在の課題は何ですか?
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6 バイオマスエネルギーについて
(1) 「バイオマスエネルギー」とはどのようなものですか?
(2) 「バイオマスエネルギー」はどのように利用するのですか?
(3) 「バイオマスエネルギー」を導入する意義は何ですか?
(4) バイオマスの燃焼による二酸化炭素が発生するのではないですか?
(5) バイオマスエネルギーを利用するうえでの課題は何ですか?
(6) 家庭で利用するバイオマスエネルギーとはどのようなものですか?
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7 廃棄物発電について
(1) 廃棄物発電の仕組みについて教えてください
(2) 小さな焼却場でも廃棄物発電を行うことができますか?
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8 コージェネレーションシステムについて
(1) 「コージェネレーションシステム」とはどういう意味ですか?
(2) どのような施設での利用が考えられますか?
(3) コージェネレーションのメリットは?
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9 燃料電池について
(1) 「燃料電池」はどういう仕組みで電気を作るのですか?
(2) 「燃料電池」を導入するメリットは何ですか?
(3) 燃料である「水素」はどうやって供給するのですか?
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10 クリーンエネルギー自動車について
(1) クリーンエネルギー自動車とは具体的にどのようなものですか?
(2) クリーンエネルギー自動車の普及にあたっての課題は何ですか?
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11 雪氷冷熱利用について
(1) 雪氷冷熱利用について教えてください
(2) 雪氷冷熱利用のメリットは何ですか?
(3) 雪氷冷熱利用の課題は何ですか?
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1 新エネルギーとは
(1)-Q どうして新エネルギーの導入が必要なの?
(1)-A 現在、日本で消費するエネルギー資源(石油・石炭など)の実に96%を海外からの輸入に頼っていますが、もし、何らかの理由で海外からエネルギー供給がストップしたら、私達の生活も日本経済も大混乱になります。
また、現在のエネルギー資源は無限にあるものではなく、石油なら約40年、天然ガスなら約60年、石炭なら約220年で無くなると言われています。さらに、化石燃料を燃やすことで、二酸化炭素が発生し地球温暖化につながります。
こうした中、クリーンで、自分達の地域にある資源を積極的に使う「新エネルギー」の導入が重要になってきているのです。
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(2)-Q 新エネルギーの種類にはどういうものがあるの?
(2)-A 新エネルギーとは、「石油に代わる新たなエネルギーとして、技術的には既に実用化段階にあるものの、現時点ではコストが割高などの理由で、十分に普及が進んでいないもの」とされています。
具体的には、このページの先頭にある図のようにの3種類に分けられます。
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石炭は主なエネルギー源としての木材を交換しなかったとき
(3)-Q 新エネルギー導入にあたっての課題はありますか?
(3)-A 新エネルギーの種類により課題もそれぞれですが、「割高なコスト」という点では共通しています。
その他、太陽光発電や風力発電など自然エネルギーは、自然環境に左右されるため、安定供給という点で課題があります。また、リサイクルエネルギーは、利用にあたっては幅広く原料を集める必要があります。
コストダウンとあわせ、今後の技術開発が新エネルギーの普及に必要となってきます。
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(4)-Q 太陽光発電などの電気をそのまま家庭で利用することができるのですか?
(4)-A 電力会社から家庭には「交流電気」(電流の流れる方向と大きさが周期的に変わる電気)が送られているため、テレビなどの家電は交流電気に対応するよう作られています。
一方、太陽光発電や燃料電池で発電される電気は、「直流電気」(同じ方向に同じ大きさで流れる電気)であるため、このままではテレビ等の電源に利用できません。そのため、直流を交流に変換する「インバータ」という装置を用いることにより、太陽光発電などで作った電気を家電に利用できるようにしています。
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(5)-Q 新エネルギーの導入に向けて私たち住民に何ができるの?
(5)-A 新エネルギーの普及に向けては、設備のコスト低減や効率向上など技術的な課題が多くありますし、必ずしも手軽に導入でできるものばかりではありません。
しかし、太陽光発電やハイブリッド自動車等のクリーンエネルギー自動車は、一般家庭で導入することができますし、何より、住民一人ひとりが関心を高めることで、地域として新エネルギー設備を導入するような意識を作っていくことも可能になります。
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2 太陽光発電について
(1)-Q どうやって太陽の光から電気を作ることができるの?
(1)-A 太陽光発電を行う太陽電池は、2つの異なる半導体(P型・N型)を貼り合せています。この2つの半導体に導線をつないで、光をあてると、電気が発生するのです。
このように、太陽電池は、「光が当たると電気が発生する」という原理を利用して太陽の「光」を電気に変換する仕組みであり、太陽の「熱」は必要としません。そのため、寒い地域であっても、暖かい地域であっても、太陽の「光」があれば、どこでも発電することができます。
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(2)-Q 雨や曇りの日は発電できますか?
(2)-A 太陽が沈んでしまった夜間は発電することはできませんが、太陽が昇っている昼間の場合、多少の雨降りや曇りの日があっても発電することができます。ただし、日射量が少ないため発電量は小さくなります。
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(3)-Q 太陽光発電システムはどのような装置で構成されていますか?
(3)-A 太陽光発電システムは基本的に、太陽の光を受けて発電を行う「太陽電池モジュール」と発電した電気(直流)を家庭で使用できるよう交流電気に変換する「インバータ」により構成されています。
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(4)-Q 屋根や壁に太陽光発電を組み込むことはできませんか?
(4)-A まだまだ新しい技術ですが、最近、屋根材や壁材など建築材料としての機能を持つ「太陽電池モジュール」も開発されてきています。将来的には、屋根や壁に太陽光発電を組み込むことが、当たり前になってくるかもしれませんね。
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(5)-Q 維持・メンテナンスについて教えて下さい
(5)-A 一般的には、システム取付以降、特別なメンテナンス等は必要なく、また、設置後10年間は保証される場合が多いようです。
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(6)-Q 太陽光発電でどのくらいの電気を作り出すことができますか?
(6)-A 地域の日照条件や太陽光発電パネルの取付位置などによっても発電量は異なりますが、発電出力がおおむね3〜4kW規模の太陽光発電システムを取り付けた場合、平均的な4人家族が年間に使用する電気(約3,600/kWh)を、まかなうことができると言われています。
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(7)-Q 発電しても使わなかった電気はどうなるのですか?
(7)-A 昼間発電した電気のうち、消費電力を上回る「余剰電力」については、電力会社に売電し、一方、夜間や雨天時等の発電できないときは電力会社から電気を買うことになります。
この場合、電力会社が購入してくれる電気の単価は、一般的には契約している電気料の単価と同じになっています。
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(8)-Q 太陽光発電システムを設置するにはどのくらいの費用が必要ですか?また、助成制度はありますか?
(8)-A 太陽光発電システムの価格は年々少しずつ下がっていますが、1kWあたりの平均価格は約70万円となっています。そのため、3kWの太陽光発電システムを取り付けるとなると、約200万円ほどの費用が必要になります。
ただし、太陽光発電を設置する場合、(財)新エネルギー財団から1kWあたり4.5万円、つまり、3kWならば13.5万円の補助を受けることができます。
また、県や市町村からも (財)新エネルギー財団とは別に補助を受けられる場合もあります。
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3 太陽熱利用について
(1)-Q 太陽熱利用システムの仕組みについて教えて下さい
滝製品は、株式会社。
(1)-A 家の家屋の上に設置した「太陽熱温水器」に水を送り、太陽熱で水を温水に変えるタイプと、屋根等の集熱器へ水ではなく不凍液を循環させる「ソーラーシステム」タイプもあります。この場合、お湯を利用するだけでなく、冷暖房など、熱を幅広く利用することができます。
なお、太陽熱利用システムは、あくまで太陽の「熱」を利用するものであり、太陽の光により発電を行う「太陽光発電」とは異なるものです。
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(2)-Q 太陽の熱だけで、高い温度のお湯が作れるのですか?
(2)-A 季節や設置場所の日あたりの状況などによって異なりますが、天気の良い日には約60℃の温水を作ることができます。
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(3)-Q どのくらいの燃料を節約できますか?
(3)-A 太陽熱を温水や暖房などに利用する「ソーラーシステム」の場合、標準的なシステム(約6〜8u)を上手に活用すれば、標準家庭での年間給湯エネルギーの約80%を節約できると言われています。(ソーラーシステム振興協会調べ)
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(4)-Q 国の助成制度について教えて下さい
(4)-A 住宅にソーラーシステム(「太陽熱温水器」は対象になりません)を設置する場合には(財)新エネルギー財団からの補助を受けることができます。補助金額は集熱器の種類や台数により異なりますので、お問い合わせください。
なお、補助を受ける場合には、基本的には工事着手前に申請を行うことが必要です。
また、実際の申請については、施工業者が代行することも可能ですので、制度の詳細等についてもお問い合わせできます。
※連絡先:(財)新エネルギー財団〔TEL03-5275-3046〕
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4 風力発電について
(1)-Q 風力発電の仕組みについて教えて下さい
(1)-A 風の力で風車の羽根を回し、その回転運動を利用して発電します。
この場合、風車を大型にすれば単位あたりのコストは安くなるため、商業的に発電を行っている風車は、プロペラの直径が50m以上の大型のものも珍しくありません。ただし、騒音の影響や鳥類、景観への影響、電波障害など環境について、事前に検討し適切な配慮を行うことが必要です。(福島県では、条例により事前に環境影響評価を行う場合もあります。)
また、最近では一般家庭でも使用できる小型の風力発電なども開発されてきています。
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(2)-Q 風力発電を導入するメリットは何ですか?
(2)-A 大型の風車、例えば1,000kW規模の風車の場合、一般家庭の約450軒分の電力を発電することができます。しかも、他の新エネルギーに比べて比較的コストが安く、数万kWなどの大規模な風力発電所も設置することが可能です。
また、大型の風車なら地面からプロペラ先端部までの高さが100m近いものもあり、地域のシンボルとして、「町おこし」にも一役買っています。
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(3)-Q 大型の風車を建てるには、どのような場所が適していますか?
(3)-A 風のエネルギー(風速)が大きいほど、得られるエネルギーも多くなるため、設置にあたっては、風の強い場所(一般的には地上30m高で年平均風速が6m/s以上)を選ぶことが前提になります。
設置コストを抑えるためには、大型のプロペラを運搬できる道路があって、また、電気を売る場合には、近くに高圧送電線が通っていることもポイントになります。
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(4)-Q 実際に大型の風車を見てみたいのですが
(4)-A 現時点において、県内では、天栄村の風力発電所や49号中山峠の風力発電所等があります。
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(5)-Q 自宅に小型風力発電を建てて発電することはできますか?
(5)-A 最近では小型の風力発電も開発されており、手軽にキットを組み立てて利用できるものから、工事を伴うものまで様々です。
数百W〜10kW程度と種類も多く、小規模な電気を必要とする場合に、街中でも使われています。一般的には、作った電気をバッテリーにためて使います。最近では、太陽電池と組み合わせて、ハイブリッド型の街路灯として使われることもあります。
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(6)-Q 市街地に風力発電を設置して、騒音は大丈夫ですか?
(6)-A 市街地で風車を使用する場合には、周囲への配慮から安全で騒音や振動の少ない風車を選ぶ必要があります。
羽根の回転数が多いほど、風切り音がすることから、回転数の少ない風車を選ぶことが妥当ですが、この場合、発電量は小さくなります。
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5 中小水力発電について
(1)-Q 中小水力発電とは、どのようなものをいうのですか?
(1)-A 中小水力発電は、大型の水力発電に対して、中小型の水力発電で、一般的に出力が30,000〜10,000kW以下を中水力、1,000kW以下を小水力、100kW以下をマイクロ水力と呼んでいます。
水力発電は技術的には既に成熟しているため、「新エネルギー」の仲間には入っておりませんが、ダム式ではなく中小河川や農業用水路等の「水の流れ」をそのまま利用するタイプの小規模な発電については、新エネルギーに準ずる扱いがされています。
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(2)-Q 特に、小水力発電が注目されているのはなぜですか?
(2)-A ダム建設を伴う大型の水力発電については、ほとんどの河川で開発が進んだ結果、今後の開発余地は少なくなっており、また、ダム建設に伴う環境への影響も否定できません。
一方、流れ込み式の小水力発電の場合、自然な水の流れをそのまま利用するため、環境への負荷は少なくなります。また、最近は技術開発が進み、比較的安いコストで設置することが可能になっています。
どの用量太陽worke
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(3)-Q 誰でも河川や用水を利用して小水力発電を行うことができるのですか?
(3)-A 河川の流水を利用して発電を行う場合、その河川の種類により河川法や県又は市町村の条例に基づく許可を得ることが必要になります。この場合の許可権者(管理者)は河川の種類によって、国・県・市町村となります。
なお、農業用水や工業用水で発電を行う場合はその管理者(県や市町村、土地改良区等があります)の許可を得たうえで、用水の水源である河川管理者から新たに発電用の水利用許可を得る必要があります。
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(4)-Q 現在の課題は何ですか?
(4)-A 導入する場所の状況に応じて水利権の調整や、設置場所に応じて機器を製造する必要があります。また、設置にあたっての工事費用も必要になるため、設置コスト面が負担になります。
今後は、製品のオーダー化や土木工事費用の低減が普及するためのポイントになります。
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6 バイオマスエネルギーについて
(1)-Q 「バイオマスエネルギー」とはどのようなものですか?
(1)-A 「バイオマスエネルギー」とは、木くずや生ゴミ、ナタネやヒマワリ、間伐材、廃材、家畜排せつ物(バイオマス)を利用し、バイオマスを燃やしたり発酵させることによって得られるエネルギー(電気、熱及び燃料)を言います。
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(2)-Q 「バイオマスエネルギー」はどのように利用するのですか?
(2)-A バイオマスを燃焼させ、その熱を利用した発電や熱そのものを利用します。
なお、天ぷら油など廃食油を精製してディーゼル車の燃料とすることもできます。こうした燃料はBDF(バイオ・ディーゼル・フューエル)といいますが、廃食油からではなく、ナタネ油などから直接BDFを作ることが可能です。
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(3)-Q 「バイオマスエネルギー」を導入する意義は何ですか?
(3)-A バイオマスは、化石燃料と異なり、幅広く存在しているため、地域循環型のエネルギーとして生産・利用することができます。
また、従来、十分に利用されなかったり、廃棄されていた資源(間伐材や家畜排せつ物等)を有効に利用することにより、農林業の振興や地域のイメージアップにつながります。
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(4)-Q バイオマスの燃焼により二酸化炭素が発生するのではないですか?
(4)-A 確かに、バイオマスを燃やすと二酸化炭素が発生しますが、それは、木が生長する過程で吸収してきた二酸化炭素を発生しているものであり、森林のライフサイクルで見た場合に植林と伐採がバランスよくサイクルしていけば二酸化炭素の総量はかわらないことになります。(カーボンニュートラル)
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(5)-Q バイオマスエネルギーを利用するうえでの課題は何ですか?
(5)-A バイオマスエネルギーは導入事例が少なく、設備が量産化されていないため、導入コストが割高になります。
また、バイオマスの利用に当たっては、様々な法規制をクリアーする必要があります。さらに原材料が薄く広く点在しているため、収集するコストがかかります。
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(6)-Q 家庭で利用するバイオマスエネルギーとはどのようなものですか?
(6)-A 一般家庭で利用できるバイオマスエネルギーとしては、木質ペレットストーブがあります。木質ペレットとは、一度、木材を粉々にして、それを再び小さな円筒状に固めた燃料のことですが、木質ペレットにすることによって、木材のまま利用するよりも、使いやすく、また、燃焼しやすくできるという利点があります。
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7 廃棄物発電について
(1)-Q 廃棄物発電の仕組みについて教えてください
(1)-A 各家庭などから排出されたごみは、ごみ焼却場で焼却されるのですが、このときに出る熱を利用して発電するものです。
具体的には、ごみの焼却熱で蒸気を作り、その蒸気でタービンを回して発電します。また、余った熱は施設内の暖房や温水プールの熱源として使っています。さらに、周辺地域へ熱を供給することができれば、より効率的なエネルギー利用が可能になります。
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(2)-Q 小さな焼却場でも廃棄物発電を行うことができますか?
(2)-A 効率的な発電を行うためには、大型の施設で24時間連続して稼働する必要があり、ごみの集積量が少ない小規模な焼却施設は発電に適しておりません。
そのため、効率的な発電に適する規模になるよう、いくつかの地域が協力して運営を行う仕組みづくりが必要になります。
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8 天然ガスコージェネレーションについて
(1)-Q 「コージェネレーション」とはどういう意味ですか?
(1)-A 天然ガスの燃焼によるエネルギーを熱と電気に変換して利用するシステムです。このシステムでは、熱と電気を同時に供給するため、エネルギー効率が高いのです。(総合エネルギー効率70〜80%)
利用例としては、ビルや工場などで使用される自家発電装置の排熱を、給湯や暖房などに利用することなどがあげられます。
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(2)-Q どのような施設での利用が考えられますか?
(2)-A 従来は自家用発電設備のあるビルや工場などでの利用が主でしたが、最近は都市ガスを利用した家庭用コージェネレーションも登場しています。
また、近い将来に普及が期待される「燃料電池」もコージェネレーションシステムとして、電気と熱を効率よく利用する仕組みになっています。
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(3)-Q 天然ガスコージェネレーションのメリットは?
(3)-A 従来は発電時に利用されずにいた排熱を有効利用するので、同じ量の燃料からより多くのエネルギーが得られ、環境に優しく、また経済的です。
さらに、遠くの発電所で作られた電気を利用すると、送電の間にロス(損失)が生じますが、自家発電の場合、そういった送電ロスが抑えられます。
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9 燃料電池について
(1)-Q 「燃料電池」はどういう仕組みで電気を作るのですか?
(1)-A 「燃料電池」とは、「水素」と「酸素」を化学反応させると「電気」が発生する、という仕組みを利用しています。
ちなみに、燃料電池の発電(化学反応)の結果、生じるのは、「電気」と「熱」と「水」だけですから、環境にとても優しい発電システムです。
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(2)-Q 「燃料電池」を導入するメリットは何ですか?
(2)-A 「燃料電池」を導入するメリットとしては下記のものがあります。
■エネルギーを効率的に利用できます
従来の発電方法の場合、電気を起こすために蒸気タービンやガスエンジンなどの機械を使っていたため、この機械を稼働する過程でエネルギーの損失が生じていました。
しかし、燃料電池の場合、燃料から化学反応により直接、電気を取り出すため、こうした損失は少なくなります。また、発電の際に発生する熱も有効利用すれば、エネルギーをより効率的に利用できます。■環境に優しい発電方法
燃料電池とは、水素と酸素の化学反応により電気を起こす仕組みですが、この化学反応によって発生するのは、電気と水と熱だけなのです。
また、二酸化炭素やその他の有害物質などを発生しないため、燃料電池は、環境を汚すことのない、とてもクリーンなシステムです。■災害に強い分散型電源
今までは電力会社での事故や送電線の不具合などが起きた場合、一斉に停電が起きてしまいましたが、水素を利用した小さな発電所である燃料電池が普及すれば、各家庭単位で発電が出来るため、災害時の危険を分散させることができまです。
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(3)-Q 燃料である「水素」はどうやって供給するのですか?
(3)-A 現時点では「水素」そのものを大量生産する体制が整っていません。そこで、当面は、都市ガスやLPガスなどを補給し、水素を取り出して燃料にします。
しかし、将来的には工場などで水素が大量生産されるとも言われています。この場合、太陽光発電や風力発電などの新エネルギーから作り出された電気で、水を電気分解して水素を作り出す仕組みができれば、クリーンで循環型のエネルギー体制が確立されることになります。
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10 クリーンエネルギー自動車について
(1)-Q クリーンエネルギー自動車とは具体的にはどのようなものですか?
(1)-A 自動車から排出される有害な排気ガスを消滅するため、燃料もしくは動力そのものに工夫を加えた自動車で、具体的には4つの種類があります。
・電気自動車:電動モーターにより動く自動車
・ハイブリット自動車:電動モーターとガソリンエンジンを組み合せた自動車
・メタノール自動車:ガソリンに代わり、メタノールを燃料とした自動車
・天然ガス自動車:ガソリンに代わり、天然ガスを燃料とした自動車
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(2)-Q クリーンエネルギー自動車の普及にあたっての課題は何ですか?
(2)-A 既に市販されているクリーンエネルギー自動車もありますが、新しい技術であるため、まだまだコストが割高であることが大きな課題です。
また、メタノールや天然ガスの供給施設はガソリンスタンドに比べてまだまだ少ないため、これら燃料供給施設の整備も必要になります。
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11 雪氷冷熱利用について
(1)-Q 雪氷冷熱利用について教えてください
(1)-A 雪または氷(冷凍機器を用いて生産したものを除く)を利用して建物の冷房や農作物などの冷蔵に使います。具体的には、冬に積もった雪を保存し、暑い時期に利用します。
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(2)-Q 雪氷冷熱利用のメリットは何ですか?
(2)-A 豪雪地帯では、捨てる場所に困る雪も有効利用でき、雪を処分する費用を節約できます。また、冷房にかかる電気代を安く抑えることができます。
さらに、農作物の鮮度を長持ちさせ、除塵効果があると言われています。
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(3)-Q 雪氷冷熱利用の課題は何ですか?
(3)-A 利用できる地域は、雪があるところに限定されます。雪を入れる部屋(雪室)の建設コストが割高であり、さらに貯雪するには大型の機械(ダンプカー・ラッセル車など)が必要になります。
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